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11時半起床。
バナナとマフィンでしっかりエネルギー補給してから、瀬戸まで片道15キロのサイクリングに出発。

道中、素敵なお店を発見。
オーナー自作のモザイク・タイルや、古道具、その他作家の作品を取り扱う「HARP」。
一度は通り過ぎるも、別のお店の写真を撮ろうと思い直して引き返す途中にたまたま見つける。
入口が全く目立たないのである(俺がお店にいる間にも「場所が分からない」と問い合わせの電話がかかってきた)。
あまり期待せずに覗いてみると、自宅前スペースとガレージを利用したセンスの良いオープン店舗に大興奮。
ゴーストワールド』のガレージセールのワンシーンみたい!
オーナー自作のモザイク細工が施してあるちっちゃい鉢を購入。青のタイルが決め手。
お店が素敵だったのとオーナーが話し好きだったのとで1時間くらい居座ってしまった。
瀬戸まではまだ半分以上の距離が残っている。先を急がねば。

香流川矢田川という2本の川を東に超えて、3本目の瀬戸川を川沿いに行くと、目的の尾張瀬戸駅が見えてきた。もう15時近い。
まずは腹ごしらえ、と、事前に食べログで調べていた鰻屋「田代」に向かうが、
「お昼終わっちゃたのよ、ごめんね」と、女将。「そうですか」と、俺。
とぼとぼ歩いていると、若女将が走って追いかけてきて「1人なら大丈夫!」
この時は「わざわざどうもすみません」程度にしか思わなかったけれど、
もしあの時、若女将が呼び止めてくれなかったらと思うとゾッとする。
その位美味しい鰻だった。

1口食べた瞬間から、こでまで経験したことのない食感の妙に唸る。

最初の1切れ目は、肉厚な白身のふっくらした食感にまず驚く。
だが、果たしてそれだけでこんなに素晴らしい食感が生まれるだろうか。肉厚な白身なら今までだって食べたことがあるはずだ。

中間の2切れ目で、香ばしくて弾力性のある皮の食感に意識が向く。上等な鳥皮のようにもちもちとした食感。これがふっくらした白身と相まって、絶妙な食感を生み出しているに違いない。だが待てよ。この溶けるような食感は・・・。

最後の3切れ目で、白身と皮の間にある、油の乗った部位の存在に気づく。口に含めば溶けだすゼラチン状のこの部分が、前述のふっくらした白身と、弾力性のある皮が三位一体となって、この絶妙な食感のハーモニーを奏でていたのである。
何て素晴らしい三重奏。

鰻と言えば、タレが美味い、位に考えていた自分の鰻観を覆す一食だった。

感動の腹ごしらえも早々に、自転車で瀬戸散策


瀬戸は招き猫が多い。招き猫ミュージアムにも行きたかったが開館時間に間に合わず。


ギャラリーも多い。ここでは古釘と、同じく骨董品の洋服掛けフックを購入。


窯垣:余りの陶器で作った垣


「ジグロ」。石鹸の香りがする製陶所。製陶所ってどこも石鹸の香りがするものなのか?ご飯茶碗を購入。



本日の目的。本業窯。18時前にようやく到着。由緒ある窯らしい…。ギャラリーは閉まっていた。


20時前、今池に戻る。
最後に「出口湯」へ。
久々に広々とした湯船が気持ち良い。長旅の後はこれに尽きる。
風呂上がりにフルーツ牛乳(瓶)を飲んだことは言うまでもない。