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円頓寺界隈を散策。
この辺りは、1609年に徳川家康が清州から名古屋への遷都を命じ、
名古屋城の築城とともに、清州城下の街がそっくりそのまま越してきて誕生した都市だそう。
「清州越し」と呼ばれる大移動。

イタロ・カルヴィーノの『見えない都市』に出てきそう。
例えば、こんな風に。

 「都市というのものが人々の定住と不可分の関係にあることは、今さら申し上げることもありません。
  けれど都市そのものの定住、となると必ずしもそうとは限らないということは、ナゴヤの都市が教える通りです。
  ナゴヤの都市はかつて別の場所にあった都市ががまるごと移動して誕生した都市でございます。
  かつてのキヨスと呼ばれたその都市は、水辺を求めて移動するヌーの群れのごとく、
  あるいは、もっと不吉な場合には、凶作の折に農作物を求めて大移動するイナゴの大群のごとく、
  家や店や寺が、城を追ってナゴヤに移動したのでございます。
  そしてかつてキヨスの都市があったその場所には、また別の新しいキヨスの都市が育っているのです。」


それはともかく、かつて置き屋だったという長屋や立派な蔵が残っていたりして、風情がある界隈。
屋根の上に祠を祭る「屋根神様」なるものがあることを知った。名古屋独特の風習だそう。

そうだ、歩いていると、通りがかったお寺にすごく気になる講和のタイトルがかかっていたんだ。

講題:「ヤキステテ」

何を???


西アサヒという喫茶店で食べたタマゴサンドが美味かった。
『トンネルズのみなさんのおかげでした』の「きたなシュラン」という企画で紹介されたこともあるそう。
きたないけど美味い店。確かに。