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「羊が飼育されていた昭和20年から30年ごろ、ときを同じくして飼育されていた山羊たちは、雑草を好んで食べます。そのえさを食べさせるのがもっぱら子どもたちの仕事。知恵を働かせた子は、学校の通学途中に山羊を連れ、土手につないで一日雑草を食べさせ、学校の帰り道に山羊を迎えに行って一緒に帰宅したそうです。その山羊の乳は、草の香りのする乳で、子どもたちはあまり好きではなかったけれど、病人やお年寄りにはよく飲まれたそうです。」/『ニューせんだいノート』p.15

2,3日前に上の文章を読んで草の香りの山羊の乳ってどんな味だろう、勝手に想像した昭和20〜30年の仙台の風景への憧憬とともにそんなことを考えていたら、今日、あるきっかけから、山羊の乳が案外自分の近くにあったかもしれないことを思い出した。

そのきっかけというのはまた別の山羊の話で、この短期間に山羊に関する話に2回も出会うなんて、去年は1回も出会わなかったんじゃないかというのに、にわかに山羊づいている今日この頃。