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『私はロランス』について 第1部

西口想
おめでとう。良い誕生日を
9月25日 7:48

柏木 良介 ありがとう。なんか最近仲良いよね。笑  素晴らしいことだ!
9月25日 21:06 · いいね!

西口 想 そうだね。ロランス観に行ったよ!良かったよ
9月25日 23:05 · いいね!

柏木 良介 おー、俺もトラウマ恋愛映画入門買った。まだ読んでないけど。
9月25日 23:09 · いいね!

柏木 良介 ロランス面白かったんだけど、ロランスが彼女に入れ込む理由がよく分からなかったな。私もあなたもアウトローでしょ、というような精神的なつながりをロランスは信じていたと思うんだけど、彼女はどうもそんなにアウトローではなさそうだぞということは(観客からすれば)けっこう早い段階で分かる感じがしたけど、ロランスは10年くらい引きずるのが少し不思議だった。 それとは別に二人が同じバーで別々の出口から同時に出ていく(お互いに相手を置き去りにする)シーンすごくきれいだったな。あと最後の方でロランスがインタビューを受けているとき、窓の外で例のおじさん先生を捉えるシーンも良かった。と美しいシーンとか良いシーンがいっぱい思い出せる映画だったな。
9月25日 23:17 · いいね!

西口 想 返事するの忘れてた。ロランスがフレッドに執着する理由は、自分の人生にとって一番大事な転機に、一番大事だと思ってた人が、それを認めてくれなかった(かなり努力してたけど)からだと映画を見た直後は思ったような。ロランスは性同一性障害であって完全な同性愛者ではなかったから、フレッドのことを偽装ではなく心から愛していて、フレッドがいたからこそカミングアウトできたのかもしれない。性を変えることが、ロランスにとってはフレッドを失う帰結になるとはロランス自身予想できていなかった。ただフレッドにはどうしても「男だったロランスとともに過ごした女としての自分」が否定されたように感じられ、そこが2人にとっての決定的な認識のズレだった。これは恋人関係にかぎらず、友人関係や親子関係においても、映画だけでなく実際にも性転換をした人たちに起きていることで、まあ社会的素材といった感じ(マイノリティのなかのマイノリティ問題)。
10月6日 0:48 · いいね!

西口 想 映像きれいだったよね。音楽もガンガン鳴ってて、全体のトーンとしてはヘドヴィグを連想した。で、ロランスが長い間フレッドを追い続けたのは、まず先生をクビになって自由業になったから。笑 というのは冗談で、フレッドを追うことは、昔の自分を追うことと通じているのかなと思った。あんまり分析的なこと言い出すと台無しだけど、「男だった過去の自分」が、男という性には根源的な違和感を感じつつも、ではその30年間の人生が不幸だったかというと、そうではなかった。まあ子供時代はいろいろありそうな感じだったけど、大人の男性として過ごした期間だって、人と愛し合い、すばらしい瞬間がたくさんあった。でも、カミングアウトし、フレッドと別れてから、その過去の記憶・存在証明についても自信がなくなってくる。女になった自分を肯定しよう・周囲に認めさせようという努力は、「男だった過去の自分のすてきな記憶」と表面的には齟齬をきたす。カミングアウトしてから周囲の人間関係も一気に変わり、過去の自分の存在を強く証明し肯定してくれる人は、フレッドしかいない。だから追い続けた。というのが1つあるかもしれない。あと、俺の個人的な考えかなり入るけど、愛にとって空白期間は重要なもので、というか空白期間こそ愛なんじゃないかと思ってるから、フレッドとロランスが10年会わずにロランスがずっとああいう感じで待ち続け、10年経っても会った瞬間に関係性が蘇る感じがすごい良かった。で、そのあとのもうどうにもならない関係性も良かった。別れることでむしろ確かめうるような強い関係性もあって、それが愛と呼べるかどうかはもはやどうでもいいくらい、2人は互いを必要とした。でも最後に普通の感想を言うと、しかし一緒に生活できないことはやっぱり悲しいから悲しい話だった
10月6日 1:12 · いいね!

柏木 良介 なるほど。クリアな分析で文字通り目が覚めた。(今朝5時起き!)。ロランスの執着の理由がストンと落ちました。まさにトラウマ恋愛映画だったんだ。それは男?の身勝手で愛とは言えない、と町山さんなら言いそうなところだね。
不在と言えば、名古屋で付き合ってた彼女が、幼少期に求めても得られなかった父に対する承認要求を恋人に投影することを止められなくて恋愛が上手くいかない、それはカフカの城みたいなもので、永遠に辿り着くこどが出来ない物、観念、の周りをぐるぐる回ってるみたいなものだ、と話してくれたの思い出した。そこまで自分で分析していてもどうにもならないのか、と当時驚いたんだった。
10月6日 5:17 (携帯より) · いいね!

西口 想 町山さんは男の気持ちが痛いほど分かるから逆に男に(自分に)超厳しいよね。そこが町山さんの恋愛映画評論と俺の感想との違いだなあと本を読んで思った。俺には恋愛のときに女がとる行動や心理も不思議だし、男の行動もある程度ワンダーなので、あんまり男としての倫理的な判断(侠気?)は入らないような気がする。それより、不思議だね、おもしろいね、ふふふ的な。名古屋の彼女の話は前にもちらっと聞いたことあるけど、二村ヒトシは「心の穴」と呼んでるよね。きっと誰にとっても、異性の親(女だったら父親、男だったら母親)に対する承認欲求を恋人に代替させるものが恋愛だから、それがどれほど小さい頃に得られなかったか、得られたか、が後にその人の恋愛に強く影響するのは間違いないと思う。城は到達したら中に入れるはずだという前提だけど、穴は最初から到達しようのないもの、周囲を巡る以外の選択肢が最初から閉じているもので、メタファーの違いとしても面白いね


『私はロランス』について 第2部

海田 まり子
18:31
カッシーニッシー
ロランス観てきたよー
以下由季ちゃんに送った感想
ロランス良かったですわ〜
終始、身に詰まされる思いで、切ない…苦しい…!だったけど。
二人の間に起きる問題を、お互い受け入れたいけど受け入れきれなくて、自分がいっぱいいっぱいになって傷付けるような事してしまったり、一緒いられなくなったり。
あとは、ロランスが男から女になる決意をしたときに、最強に格好いいのよ!
10センチのヒール、紅い口紅、タイトスカート。それらは女性に勇気と自信を与えるじゃない。
それを初めて皆の前で披露したときのロランスが超格好良くて。
ファッションの力強さも感じる映画だったよ。

男性陣とはちょっと違った見方かも知れないね。
とにかく、二人と二人を取り巻く人達が優しくて良かった

西口 想
18:55
いい感想だなあ

海田 まり子
19:36
ブリさん、その言葉素直に受けとるぜー

柏木 良介
19:52
まっりーの感想をきっかけに改めて思い返したのは、初めて女性として教壇に立つときの吹っ切れた格好良さと、ラストの方で記者のインタビューに応えるときの大物女流作家風なふてぶてしい位の落ち着きの、演じ分け凄かった。そしラストシーンで二人の出会いのシーンの初々しさもまるで別人。                         恋愛を振り返ることは人生を振り返ることだっていう骨太な恋愛映画だったね。

柏木 良介
20:02
今ググッてたら監督イケメン過ぎてビックリした!
http://www.webdice.jp/dice/detail/3969/

海田 まり子
20:02
由季ちゃんはゆっきーだな、私だけしっくりこない。。。
うんうん、女として教壇にたった時のシーン良かった。そしてあのとき第一声を発した女生徒イケてたよね!
若くてイケメンさん。それはそれで苦悩の人生だろな
確か、チラッと出演してたんじゃないかな。

西口 想
20:08
ほんとにその通りだなと思って。
ロランスを観ると、人が身近な他者に対してどれほど「変わらないでいてほしい」と強く思ってる(求めてる)かが分かる。でも大体みんな自分のことは変えたいと思っていて、実際は変えられないから、ロランスみたいな人に対して嫉妬しつつ憧れつつ拒否するという分裂した態度をとる。ロランスの周りの人もそれぞれ分裂した反応をする、けどみんな優しさが基本にあって、そこもいいよね。
ニッシーも20年近く呼ばれてるけどいまだにしっくりこないよ

西口 想
20:17
良ちゃん他のと合わせてブログにまとめてよ

海田 まり子
20:19
ニッシーそれ面白いわ〜あえて呼んでこうか
うん、あの土曜日の優雅なランチを提供してた責任者のおばちゃん以外、だいたい皆優しかったよ。
だから愛しいんだな。ロランスもフレッドも。
良ちゃんはブロガーでもあるのか

西口 想
20:38
いっそ日清って呼んでほしい
あのウェイトレスのおばちゃんが、実は我慢していたフレッドに「本音」を言わせたっていうのも、重要な点だなと思う

柏木 良介
20:50
その後ロランスの「ありがとう」を振り切るフレッド、も印象に残っているシーンだ。
オッケー、日清とユッケと柏木母しか知らない秘密のブログにアップしておきます。モンローも検索すれば祐天寺DAYSでヒットするはず。

海田 まり子
20:50
うわーそうゆう見方もあるのね!
あのおばちゃんウエイトレスはデトックス屋さんでもあったのか