11時頃起床。
たまっていた食器を洗い、衣類を洗濯をする。パンツ残り1枚、危なかった・・・。

今池駅ビル内のフレンチ「Sucre」でランチ。
前から存在は知っていたけれど、「駅ビル地下のフレンチ」にはあまり気乗りしなかった。
食に興味がない昼休みのサラリーマン御用達、的な立地からして美味しいとは思えなかったのだ。

ところが、『KELLY』という地元情報誌が野菜が美味しいレストランを特集していて、
そこで「Sucre」も紹介されていたので、気になって行ってみることにした。近いし。

写真はメインの「ホエー豚のソテー・バジルオニオンソース」
1200円で他にセットでサラダとパン、デザート、ドリンクがつく。今日は+300円で野菜スープも追加した。
まず野菜スープを飲んで驚いた。一見、緑色の普通のスープだが後味に苦みがある。
隣の派手でお金持ちそうなおばちゃん達がスープを飲みながら「コーヒーみたい」と感想を述べていたのを聞いていて、
よく意味が分からなかったのだけど、自分も飲んでみて納得。
聞いてみると、主にピーマンと白菜のスープだそうで、苦みもそこからきている、とのこと。非常に美味。

メインの肉料理も大変美味しかった。
半ば無造作に一切れ頬張ると、バジルスープの爽やかな風味が口いっぱいに広がり、
予想もしていなかった鮮烈な春の香りにハッとする。
と、誰かが語りかけてくる。

「そう慌てなさんな。目の前に食べ物があるからそれを口に運ぶ、そんなことでいいのか?
今この瞬間は一度しかないんだ。もっと一瞬一瞬を大事にしないと。例えば最初の一切れを口に運ぶ、その一瞬を。」

バジルソースに人生の意味をさとされた気分。

実際のところ、味付けはバジルソースよりオニオンソースの方が効いているのだが、
印象に残っているのは、最初の一口のバジルソースの鮮烈な印象である。
もしかすると最初の一切れにはシェフがバジルソースが多めにかけているのかもしれない。
ほとんどの人はお皿の両端のどちらかから食べ始めるだろうから、
「最初の一切れ」に工夫をすることは可能だし、その工夫によって残りの一皿を一層引き立てることも出来るだろう。奥深い。

ともかく、お腹も一杯になって、大満足のランチだった(次回サービス券まで貰ってしまった!)。
気になっていた立地も「駅ビル地下のフレンチ」ではなく「メトロの気取らない食堂」と思えば、
趣向があるように思えてきた。いい加減なものである。

午後、映画を観に行こうと思ったが、今にも降り出しそうな曇り空に尻込みして家でゴロゴロ。
疲労回復に努める。