5/3,4,5
5/3
『ソーシャリズム』@名古屋シネマテーク
・半分くらいウトウト。
・露出過剰っていうんだろうか?白っぽく映る屋外の光が好きだ。
『ブルーバレンタイン』@伏見ミリオン座
・全編を通じて主演の2人の会話が物凄く良かった。
男女関係の微妙な機微を表現した会話劇と言えば、
「before sunset」、「before sunrise」のイーサン・ホークとジュリー・デルピーが忘れられないが、
本作のライアン・ゴズリングとミシェル・ウィリアムスも同じくらい素晴らしかった。
とくに、劇中の若かりし姿と比べると、禿げてお腹が出て、
それでも優しさを湛えた円らな瞳がセクシーなライアン・ゴズリングは、
失われた彼女の愛情を取り戻そうと試みるも虚しい役柄も相まって、物凄く魅力的。
鑑賞後パンフレットを立ち読みして、2人のセリフのほとんどがアドリブだと知って、またびっくりである。
・ラストシーン、家族に背を向けて立ち去るライアン・ゴズリング。背後では昼間なのに打ち上げ花火が飛んでいる。
禿げてお腹が出て、それでもセクシーと言えば、若かりし頃のジャック・ニコルソン。
『ファイブ・イージー・ピーセス』で、土砂降りの雨の中、独り車に取り残されるジャック・ニコルソンを観て
何て哀しいんだと思った。
本作のラストシーン、愛する家族に背を向けて独り立ち去るライアン・ゴズリング。
背後では晴れ渡る昼間の空に、なぜか打ち上げ花火が飛んでいる。
やっぱり、何て哀しいんだと思った。
深夜、JRの高速バスで東京に向かう。
高速バス発着口付近の恋人たち。
『ブルーバレンタイン』を観た後では、目の前の恋人達の今とこれからにどうしたって思いを馳せてしまう。
5/4
早朝6時、東京駅着。
眠って起きたら東京だった、というのを想像していたが、ほとんど眠れず。
池袋の新文芸座で成瀬巳喜男監督の『流れる』を観てから実家に帰るつもりだったので、
池袋のカフェで2時間ほど読書。
9時頃新文芸座に向かうと、中高年を中心に長蛇の列が出来ている。
既にお昼の2回目の回まで満席だという。
諦めて帰宅。
西武線に乗り込むと車内が薄暗い。
地震に伴う節電のアナウンスが流れてている。空調も止めているとのこと。
最初こそ違和感を覚えたが、何も問題ない。
むしろ、自然光が感じられて落ち着く位だ。
その後、至る所で普段より照度が落ちている場面に遭遇したが、
その度に「節電にご協力下さい」とか「申し訳ありません」とか、前置きがついてくる。
でも、俺は不便に感じたことは一度もなかった。
もしも東京が、「今日はごめん。お化粧する時間がなくって。」と恥じらっているのなら、
「飾らない君も素敵だよ」と伝えたい。「むしろそっちの方がいいよ」、とも。
午後は祖母の法事@三軒寺
住職のお話はけっこう長い。途中寄り道も多いので、何の話をしているのか分からなくもなる。
でも説法や読経は、論理的に理解しようとするよりも、「有難味」を丸飲みにすればいいのである。
何だかよく分からないけれど有難い気がする、位がちょうど良い。
丸飲みにすると言えば、この日はよく食べた。
昼は親戚一同で、出前のお寿司。
夜は父と2人で「喰酔たけし」@石神井公園。
帰宅後ケーキも食べた。
ケーキを食べた頃にはある程度予期していたが、夜中お腹が痛くなった。
食べ過ぎたのは、食事が美味しかったこともあるし、
久しぶりに実家に帰って、(意識はしていないけれど、)安心していたからだろう。
お腹一杯食べて動けないというのは、野生動物なら致命的。
人間だってある程度リラックスしていないと、お腹いっぱいまで食べれない。
5/5
友達とお茶して、原宿〜渋谷をぶらぶら買物して、映画を観た1日。
ホームレス立ち退きが問題になっていた宮下公園。スケートパークとして生まれ変わっていた。
確かに以前よりも明るくて入り易くなったと思うが、スケーターは檻に入った動物達のようで、管理色は強まった。
「まんだらけ」@渋谷に漫画を売りに行くという友人についていく。
どんな本を売るのかと思って紙袋を覗こうとすると、彼女は慌てて紙袋を奪い返して一言。
「これだから一般人は!」
言う人やニュアンス次第で鼻もちならない発言にもなりうるけれど、彼女が言うとすごく面白いのだった。
色々な言葉で突っ込まれてきたけれど、
「これだから一般人は!」と突っ込まれた時の(?)爽快感は人生でも上位に入る。
主な買物は、
「pass the batton」で伊賀焼の器。
「go-getter」でイブサンローランのネクタイ。
「クラスカ」@渋谷パルコで母の日のプレゼント。他に自分用のテーブルウェアなど。
映画は、
『キッズ・オールライト』@シネクイント
・ジュリアン・ムーアとアネット・ベニングのやり取りが良かった。キャラクター設定も分かり易くて、
それぞれが互いのどんなところに惹かれあっているのか、説得力のあるカップルだった。
とくにジュリアン・ムーアの役柄はお茶目な設定で、彼女自身楽しんで演じているようだった。
「レズのポルノはノンケがやっているから嘘臭いのよ」なんてセリフはウィットが効いている。
・あと、ミア・ワシコウスカも良かった。『アリス・イン・ワンダーランド』で物凄くきれいな女優だなと驚いて、
それだけでも十分なのに、本作では微妙な表情の変化で、繊細なティーネージャーの魅力をキュートに表現していた。
良い女優!
『劇場版 神聖かまってちゃん』@シネクイント
・自分を含め周囲の人間がエキストラで出演しており、人によってはセリフなんかもあったりして、
純粋に作品を楽しむというよりも、「あっ、映っている!」的な内輪ノリで観てしまう。
・かまってちゃん自身と、かまってちゃんの音楽でつながる人々の群像劇、という体裁だったが、
個人的には、かまってちゃん自身の魅力をもっと観たかった。
5/6
朝7時 名古屋着
往路よりは眠れたけれど、眠りは浅く、やっぱり体がダルイ。
オール明けのような気分で自宅にたどり着く。
一眠りして午後から出社。