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今日は同期とBBQ!

・・・の予定だったが、先日の東京帰りの疲れが残っていたのと、
前日にクラブでまさかのオールをしてしまったのとで、急遽キャンセル(みんな、ごめん!)。

そう。6日の夜は名古屋に来てから初めて、人生でも2、3回目位のクラブだった(@CLUB JB'S)。
クラブなんて全然興味ないくせに、バーバルとマドモアゼルユリアが来る、というので先輩に誘われるがまま、ついていった。
クラブシーンに全く疎い自分でもこの2人の名前くらいは知っている。
自分の関心領域とは違っても、シーンのトップを走る人達がどんなプレイをするのか是非体験してみたかった。
まあ、社会勉強のために覗いてみようかな、という鼻持ちならない気持ちで。

結論から言うと、バーバルとマドモアゼルユリアのプレイが終わって、
ぎゅうぎゅうだったフロアからどっと人が減った、深夜3時以降が最高に楽しかった。
ようやく身動きがとれるようになったフロアで、
たまたま居合わせた知人が俺の耳元でささやく。大声で。

「ここに残っている奴らは本物の音好きだよ」

それは新しい世界へ誘う魔法の言葉だった。
初めて煙草を吸ったとき、あるいは初めてライブハウスに行ったときにも同じように魅力的な言葉があったような気がする。
「煙草、吸ってみる?」、「これが本物のロックだよ」、そんな言葉を実際に聞いたかどうかは覚えていないけれど、
そして、書き起こすとちょっと恥ずかしいくらいベタな言葉だけれど、でもそういう類の言葉。
「大人」とか「本物」とか、自分がそこに入って行くような気がして嬉しかった経験。

それからは2時間位、ひたすら踊った。
もともと音楽に合わせて体を動かすのは大好きなので、
朝5時位にそろそろ帰ろうか、と声を掛けられるまで、あっという間の時間だった。
帰り道、自転車で感じる風が気持ち良かった。
お酒やカラオケでオールするよりもずっとすっきりした気分。


朝5時のクラブ前

帰宅してお昼過ぎまで爆睡。
夕方、矢場町の美容室「イストリム」に行く。
シャンプーをしてくれるアシスタントのIさんの幼馴染が喫茶店をオープンしたとのこと。
嬉しいことに、俺が前回「喫茶店が好きだ」と話していたことを覚えていてくれて、紹介してくれた。
ちなみにIさんも昨日同じクラブに居たそうだ!

散髪後、美容室の隣にある雑貨屋「サイケデリック」でドナ・ウィルソンのクッションを購入。
髭の濃いオジさんがデザインしてあるクッションである。
最初見た時は、絶対ない!と思ったが、見ているうちに、これしかない!という気持ちになっていた。


茶店に向かう途中で。

その後、早速Iさんが紹介してくれた喫茶店「バンビ」へ。
夕食にハンバーガーを注文。
粗い挽肉の食感が俺好みの美味しいハンバーガーだった。


アロハが流れる喫茶店「バンビ」

茶店を出て、名演小劇場へ。
ブンミおじさんの森』を観る。
実は、今年の1月頃に、東京都現代美術館の「トランスフォーメーション展」で同監督の小品を鑑賞していた。
事前に知らなかったのだが、本作にも登場する森を観ているうちに気がついた。
そこにいる人物が黒い影としてしか認識出来ないくらい、深い黒緑色の森である。

大まかな流れは、死期が近づくブンミおじさんのもとに、かつて失った大切な人達の幽霊や生まれ変わりが集まってきて、
みなで森の中へ入って行き、ともに死を迎えるというもの。
ただし、醜い王女が泉の主(ナマズ)に身を捧げるシーン(映像がすごい!)や、
ラストシーンの幽体離脱というか、ホテルの部屋でTVを観ている自分達を残して、食事に行くシーンなど、
不思議なエピソードが挿入されていて、一筋縄ではいかない。
役者の演出も素晴らしかった。抑揚なく淡々としゃべる登場人物。小津映画や最近では是枝監督の作品を思い出す。
何とも不思議な、今まで観たことがないような映画だった。
まだうまく感想がまとまらない。
本作にパルム・ドール賞を与えたカンヌ映画祭はさすがだと思う。