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隣の駅の千種を自転車で散策。
家探しの時、千種の物件も下見していた。
今池と千種、ひと駅違いだけれど、雰囲気は全然違う。
千種は、古い平屋の住宅がたくさん残っていて、そういう家の前にはたいてい花が飾ってある。
今池と違って、街の南北を縦断する大通りもない。土曜日の昼間に散歩する分には今池より全然良さそうである。
ここに住んでいたらどんな風だったろう。


下見した物件。古いけれど汚くない。だだっ広くて日当たりの良い部屋で、ベランダもある。けっこう気に入っていた。


各社のロゴ。どれもこれもしゃれたデザインだ。


なかでもイチビキのロゴにやられた。シンプル!


太陽どんぐり広場 
何て素敵な名前!「太陽どんぐり広場」に悪い人はいなそうだ。響きも良いし。
感動のあまり、自分も「太陽」を使った素敵なネーミングを考案したい!
そう思って、あれでもないこれでもないと逡巡したが、
結局一番気にいったのが「太陽セックス」。
中学生並・・・。

千種探索の目的である「空色勾玉」へ。

ジャニスジョプリンが流れる店内で


どれも美味しかったが、新玉葱は特に美味だった。
内側の部分は、ほのかに桜色。酢漬けだろうか。刺激の強くない優しい酸味の中で新玉葱の甘みが引き立っていた。
メインの大皿を食べていたら、香ばしいパンの香りが漂ってくる。豆乳スープも濃厚。
麩にちらしてあるのは「えごま」の実。初めて?食べた。

ちょうど今日からフェアトレードキャンペーンが始まったそうで、
普段は200円の食後のコーヒーが400円になっており、そのうち300円が東北地震の被災地に寄付されるそう。
「どうですか?」と尋ねられて、お願いします。と答える。
正直、オーナーが別のテーブルの先客に同じことを確認しているのを聞いた時は、かすかな反感を抱いた。
「どうですか?」って、もう参加しちゃってるんだから、寄付せずにコーヒーを飲む選択肢はないじゃないか、と。
でもそれもつかの間で、すぐにそんなことはどうでもいいや、と思い直した。
フェアトレードや反原発といった運動にコミットしているというのはお店に入ってすぐ気付いたし、
そういう要素だけを切り離して、とても美味しくて、居心地の良い空間だと書いても、
「空色勾玉」(と店長)のことを書いたことにはならない。
嫌ならもう来なければいい。オールorナッシング。

そういう意味では、どっちにしろ選択肢はないのだけれど、それは気持ちの良い全面降伏である。
「空色勾玉」を全面的に尊重します。何たって胃袋を握られているのだし。



その後、自転車で東山方面に移動。
以前ハープの店長が「とっておきの店を教えてあげる」と紹介してくれたRBShopを初訪問。
いやー、楽しかった。
部屋一面所狭しと並べられた食器は300円位〜で、素敵なものがゴロゴロある。
段ボールの後ろに無造作に立てかけてあるポスターがカッコ良かったり。
まさに宝探し感覚である。奥にはまだまだ出しきれない商品が眠っているそうだ。

店長は気さくな人で、面白いものをどんどん紹介してくれる。
エルメスの顧客向け雑誌は、店長に勧められなければ素通りしていただろう。
確かにすごくカッコ良いし、普段なかなかお目にする機会もない。ダンスを特集した一冊を500円で購入。
最近までパテックフィリップの顧客向け雑誌も置いてあったそうで、それは5,000円で売れたそうだ。
「1,000万円の雑誌だと思えば安いでしょ」と笑っていた。

本当に、とにかく安い。
JPressのタータンチェックのジャケット(1,800円)、Wakoのモダンな器(300円)、
昔の喫茶店で使われていたプリンカップ(デザインがオシャレ!)(300円×2)などなど、
あれやこれや、リュックサック一杯に買いこんで6,500円。
業者が買い付けにくるというのも納得。

帰り際、お店の歴史とか店長の経歴を尋ねていたら、いつの間にかアドバイスされていた。
「会社で伸びる人もいれば、別のところで伸びる人もいる」
「会社なんて辞めるか続けるか、どっちかだよ」、
「でもどこいっても一緒だよ」等々。
俺の方からはそういう風には言わなかったと思うけど、そんな雰囲気出てたんだろうか。

帰り道、ソボクロで以下の本を購入
「十皿の料理」/斎須政雄/朝日出版社
「スープに良い日」」/村上佳織 訳/フレックス・ファーム
お会計時、2冊目について、どこからか現れた店長らしき男性がしきりに褒めてくれた。
「いい買い物したね〜」、「お買い得だと思うよ」うんぬん。
俺もそう思っていたので嬉しい。


夜、銭湯で体重を計ると、以前より2キロ位増えていた。
最近食べ過ぎていると思っていた。気をつけないと。
夜はキャベツと玉ねぎの煮込みだけ。
美味しい。実家から貰ってきた粉末ダシが美味しいのに加えて、
多めに絞ったレモンが効いている。後味さっぱり。
和風ダシとレモンの相性が心配だったけれど、意外と合う。