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初サーフィンへ。海も何年かぶり。
行きの電車で、今年初ネーネーズを聴いていっそう気分が盛り上がる。

一本目から立てたのは出来過ぎだったとしても、かなり筋が良いみたい。
よく晴れた日で、多分日光のせいで途中軽い吐き気を覚えたりもしたが憧れのサーフィンデビューは上々である。

後からやって来た中学生くらいの男子が俺の近くで波待ちをはじめて、軽々と波に乗っていた。
俺のことを海底に叩きつけている同じ波の上を彼がピューっと滑っていく。

「言っとくけど、俺は今日が初めてだからな！」

・・・とまではさすがに思わなかったけど、ちょっと悔しい。

名古屋に戻って、ウェステイングホテルで開催中の「アートフェア名古屋」へ。
ホテルのワンフロアがまるまる展示場になっており各室に全国のギャラリーが出店している。
窓から見える名古屋城のコテコテ感と現代アートのシュールな感じのギャップが面白い。

「ウェスティングホテル、やるなー」、なんてことを思いながら、
ある作品をよく見ようと首をかしげた瞬間、
何の前触れもなくそれはやってきた。

左の鼻の穴からけっこうな量の水が噴き出したのである。
慌てて鼻を押さえようとしても間に合わず、あやうく作品にかかりそうだった。

「？？？」
「鼻水！？」
「いや、違う！！」
「・・・海水だ！！」

とっさの判断で、それが海水であることは分かったのだけど、後の祭り。
ホテルのカーペットを湿らせてしまった。
多分誰も気づいていなかったと思う。
でももし誰か見ていたとしたら、その人に伝えておきたい。

「言っとくけど、あれは鼻水じゃないからな！」