8/12

2012年8月12日はある種完璧な一日だった。

その「完璧さ」はジム・ジャームッシュが『リミッツオブコントロール』で、
「完璧な映画は、断片的なイメージとして記憶に残る」
というようなことを登場人物に語らせていたのと近いニュアンスかもしれないと思う。
振り返ったとき、無数のイメージの断片として甦る1日。
イメージが担う意味が問題なのでは無く、記憶に直接焼きつくようなイメージそのものの鮮烈さゆえに特別な1日。

登場人物は男2人と女1人。
その日知り合ったばかりで、何となく意気投合して、何となく夜更けまで街をぶらぶらして過ごす。

3人組だとういうこと、
互いに知り合ったばかりだということ、
女が美しいこと、
夜の街をぶらぶらすること、

断片的なイメージの集積から浮かび上がる情報はそんなところだ。

と、こうして書いてみると、ここに挙げた情報が、俺が思い描くカッコ良さと重なっていて、
それに付随してイメージがある様な気もする。さっきとは逆の順番か。

まあどっちでもいいや、とにかく素晴らしい一日だった。