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昨晩は新宿で一日店長
特に後半は酔っぱらい達の祝祭的な空間で、俺が好きなタイプの映画のクライマックスみたい!と間違って感動しそうになりました。
多分今年1年分のゲロを見たことでしょう。そういえば去年は1回も見なかったかな。
明け方というか、朝が明けてからだいぶ経ってから布団に入り、夕方目を覚ます。
心の中がシーンと静まりかえっていて凪のような状態。普段、寄せては返す感情や言葉やエゴのさざ波が静まり返っている。
夜更かししてぐっすり眠った後、時々こういう状態になるんだよな。
こういう状態の時は一日中布団の中にくるまってボーっとしているのも苦にならないのだけど、
今日はFBで知人がイイネをしていたビリカタント書店に訪ねて下北沢まで向かうことにした。
自転車を漕ぐ道すがら、風が冷たくて体は寒かったけれどNYで買ったばかりの毛糸の帽子は暖かくて嬉しかった。
ビリカタント書店は、本のセレクトから、内装から、客層からも、オーナーのセンスが伝わって来るお店で、入店してすぐに好きになった。このお店がセレクトしている本ならとりあえず何でも読んでみたいという気持ち。
全部下さい、というわけにもいかないので、一冊選んだのが長田弘著『人はかつて樹だった』。
何冊も開いたり閉じたりしたけれど、最初からこの本が俺を呼んでいたような気がした。
凪のような状態にぴたりのタイトル。俺もかつて樹だったならいいな、とセンチメンタルな気持ちで、
お会計お願いします、とオーナーらしき女性(素敵風)に手渡したところ、非売品だった。
どうやらいつもは違うところにインテリアとして飾っていた一冊が、販売用の棚に紛れ込んでいた様子。
何百冊もある中からピンポイントであなたの私物(=お気に入りの一冊)をピックアップしてしまうなんて、
これは何かの運命ですか、赤い糸的なアレですか、と錯覚しそうになったけれど、
オーナーの方はすみませんと恐縮するばかりで全然そういう風には捉えていなかったので、すごすごと退店しました。
あー、樹になりたい。
でも帰りに、これもやはり下北沢の素敵書店、ダーウィンルームで清水幾太郎の『昨日の旅』という良さそうな一冊と出会えたので、それは良かったです。
そして今年初カレー(ココイチ以外)は、なすおやじ、でした。