7/8

名古屋に来てから初めて、約4ヶ月ぶりにダンスのレッスンへ。
今日はそれほど暑くなくて、レッスン後に日が暮れたばかりの街を自転車で漕ぎだすと、風が心地良かった。
「お腹空いたなー」と、久しぶりに心から思った。
高校時代の部活帰りを思い出したのかどうか、
何だか懐かしくてくすぐったいような心地よさを伴う「お腹空いたなー」、だった。
と同時に、最近食事への関心が弱まっていたのは慢性的な食べ過ぎが原因だということを、
改めて実感して、反省した。

というわけで、夜は「もりもり弁当」で買ったタケノコの煮物やぬか漬けなどのシンプルなお惣菜と、
味噌汁と白米のシンプルご飯。美味しかった。

もりもり弁当は2週間くらい前のミシュカのイベントで一緒だったIさんが紹介してくれたお店。
なかなかタイミングが合わず今日が初訪問だったが、お店の方が素敵だったのでいっぺんに好きになった。

7/7に観た『奇跡』は良い映画だった。

親の離婚で別々に暮らすことになった兄弟が新しい生活に適応していく過程が描かれており、
名古屋暮らしに適応中の自分と重ねてみていたところもあるかもしれない。
阿部寛が演じる小学校の先生(@鹿児島)のキャラクターが熊本出身の職場の先輩にそっくりで面白かった。熱い九州男児

7/9は西日暮里のギャラリーop.00302のクローズパーティ。
行くことは出来ないので、主催の園田さんにメールを送って就寝。

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 その晩、すり傷と打ち身の痛みでなかなか眠れず、房恵は長い時間ベッドの中で1日の出事を思い返した。とりわけ玉石梓のことを考えた。考えないではいられなかった。それというのもあの転倒事故の時、房恵はナツの上に倒れまいとして体勢を変えようとしたのだけれども、梓もまたナツに怪我を負わせまいとして、房恵の自転車の前輪を蹴りつけ反対側に倒そうとしたような感じがしてならなかったからだった。
 一瞬のことだったから錯覚かも知れない。いや、絶対に玉石梓はそうしたに違いない、と房恵は思った。だらかあの後あんなに親切だったんだ、と。自分の愛犬が怪我をするのより赤の他人が怪我をする方を迷いもなく選ぶ。そういう玉石梓に房恵は強い好意を感じた。それが「玉石梓の犬になりたい」という思いの始まりだった。

/『犬身』松浦理英子