『俺たちに明日はないっス』タナダユキ監督@新文芸座

以下、2009年4月の日記から転載。
転載文で言及しているまんが『俺たちに明日はないッス』は、その後会社の同期に貸したまま。返ってきこない。気に入ってるから返してね、と伝えたのに。
そんな同期ももうすぐ結婚するそうです。

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 タナダユキ×轟夕起夫トークショー新文芸坐、に行く。
タナダ監督によれば心に童貞(=DT)を抱えている女の子はけっこういるそうで、監督も含めてそういう女の子はみうらじゅん(=MJ)が好きらしい。ちなみに『俺達に明日はないっす』のエンディングは銀杏ボーイズだから、こちらも似たような感じか。監督はこういうDT感が海外にも通じるのかどうか興味があると語っていて、それについては俺も興味がある。すごく日本人っぽい気がするからだ。Cool Japanとか言われる日がくるかもしれない。侍の次は童貞だ。次回WBC日本代表の愛称は童貞JAPANがいいと思います。大変ストイックな印象を与えることができるのではないでしょうか。
 DT感とか分かるようでよく分からないけれど、トークショーの後に観た映画は面白かった。『俺たちに明日はないッス』が良かった。ともに初体験の2人がうまくやれずに、男が萎えそうになるが、女が「誰だって最初の時は初めてだもんね。……あっ、最初と初めてって同じか」とはにかむのをみて、再び男のスイッチが入るシーンに共感した。このセリフ、原作の漫画にはないからタナダ監督が加えたのだろう。ナイスアレンジだと思う。クラスのマドンナに告白されて付き合うことになったデブ男が、後になって彼女が力士フェチであることを知って、「僕の体が目当てだったのね」と悲しむシーンには笑った。ああ、おかしかった。そして主演の柄本時生の高校生っぷりも印象的だった。あんな太い眉毛はじめてみたよ。あれがゲジゲジか。ちなみに柄本が撮影に遅刻した時、監督はグラウンド一周を命じたらしい。監督センスいいなー。
 映画館で中学高校(一貫)の英語の先生を見かける。挨拶をすると、顔は覚えていて下さった。帰りに一杯おごっていただく。学生時代は全く話したことなかったので不思議な感じだ。確か中学1年生の時の英語の先生だったと思う。相当な映画ファンだった。『俺たちに明日はないッス』は傑作だと言っていた。リアリティと普遍性があるという。日々高校生と接している先生がそう言うなら間違いないッス。
 地元の古本屋Hard Offで『俺たちに明日はないッス』の原作まんがを購入。ラッキー。映画とは別物。こちらも面白かったッス

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